3D生成 AI

【3D生成AI】無料でも使えるAI 3Dモデルジェネレーター「Meshy」の使い方解説

ゲーム制作等でも使う事が多い3Dモデル
ただシンプルなモデルでも作るのは結構めんどくさいです

もちろんアセットストア等で購入すればハイクオリティなモデルが簡単に手に入りますが
人気のアセットはそれだけ被る事が多いです

オリジナルなモデルを使用したい、けど3Dモデルを1から作るのは・・・
そんな人にオススメなのがAI 3Dモデルジェネレーターの「Meshy」です

テキスト生成と画像生成に対応しており誰でも簡単に3Dモデルが生成出来ます
テクスチャの生成や、モデルのアニメーションまで無料で利用することが出来ます
またブラウザ上で作業するのでPCスペックも恐らく必要ありません

料金プランについても本記事で説明しますので、是非見ていってください

ただ美少女モデル的なものは正直厳しいですね
結構頑張ってはいますが理想のモデルが作れるようになるのはもう少し先かな?といったところです
もしそういったモデルがお望みならVRoid Studioの利用をオススメします

Meshyとは?

テキストや画像から3Dモデルを作成できるAI 3Dモデルジェネレーターです

モデルを作成するだけでなく、テクスチャを生成出来たり
モデルのアニメートを行うリギングやアニメーション設定など3Dモデル生成において必要な大抵の工程を行ってくれます

これが全て無料でも利用出来るのはホントに凄いと思いますね

料金プラン

ここでは大事そうな項目だけピックアップしたので全て確認したい人は公式ページを確認してください

https://www.meshy.ai/ja/pricing

FreeProStudioEnterprise
月額料金(年額-20%)3,083(2468)
29,610
8,715(6972)
83664
ask?
クレジット1001,0004,000カスタマイズ可能
キューの制限1102050+
ダウンロード制限10無制限無制限無制限
タスク処理の優先度Freeより高いProより高い最高の優先度
資産ライセンスCC BY 4.0プライベート&顧客保有プライベート&顧客保有プライベート&顧客保有
無料で再試行
リメッシュ
追加クレジットの購入
コミュニティモデルダウンロード
AIテクスチャ編集
APIアクセス
資産(アセット)保持日数33永遠
ディスコード
ライブチャット
メール
専任アカウントサポート

無料で利用する場合無料で再試行が出来ないのがちょっと辛いですね
生成AIで気に入ったものが一発で出力されることはあまりありませんから

個人使用ならProで十分なのかな?と思いますね
まあ月額3,083円が安いかと言われれば難しいところですけど、クオリティ的にはアリかな?とも思います

 使い方

各機能の使い方を解説していきます

といっても難しい作業はありません
リギングの設定で多少マウス操作があるくらいですね

ブラウザ上で完結するのでめんどくさい設定等が無いのはありがたいです

テキスト生成(消費クレジット10)

まずは定番のテキスト生成です

多言語に対応しており日本語も使えます
試しに同じ意味の英語と日本語で生成してみましたが特に差は無いように思いました

プロンプトにテキストを入力して下にある「生成する」をクリックすればOKです

消費クレジットは10で生成時間は1分になっています
時間は測定していないのでハッキリとはわかりませんが、まあ目安くらいでしょう

一度に生成されるのは4つです

この状態だと不気味というか正直イマイチといった感じですね
まあテクスチャが付けばまだ見れるモデルにはなるので安心してください

テクスチャを作成したいモデルをクリックすればテクスチャ生成の確認が出てきます

画像生成(消費クレジット10)

次は画像生成です
これも定番ですね

画像生成モデルをクリックすれば画像を貼り付けることが出来るようになるのでドラッグ&ドロップしてください
テクスト生成に切り替えたい時は隣にあるテキスト生成モデルをクリックすれば切り替えられます

こちらも消費クレジットが10の生成時間が1分となっております

今回は実写画像を使ってみました

アジです

生成結果はこんな感じになりました
左上は結構写真に忠実ですね

テクスチャ生成(消費クレジット10)

テクスチャを生成したいモデル上でクリックすれば画像の画面が出てくるので生成をクリックすればOKです

消費クレジットと生成時間はモデル生成と変わりありませんが、モデル生成と比べて時間は倍以上かかってると思います
体感ですけどね

結果です

人形モデルの方は結構良い感じになっているんじゃないでしょうか?
アジは何か色が随分サイケな気がしますね

ただこの生成されたモデルは目や口といったパーツに分かれていないので能面のようになっています
なのでこのままだと喋らせる事も出来ないし瞬きすら出来ません
一昔前の3Dゲームのような感じですね

なのでもしそういった使い方をしたい場合は顔面を作り直す必要があります
ちなみにBlenderで確認したところメッシュは細かいし、当然髪の毛や服等で分かれていないのでちょっと大変だと思います
目だけでも作り直せれば結構良いかもしれません

また機会があればやってみるかもしれませんが、多分無いでしょうね

左側の項目からもテクスチャを選べますけど、恐らく既にテクスチャを作っているモデルで適用出来るようです
テクスチャを付け直す事が出来るのかな?
今回は試していないんでわかりませんが、良い感じの画像からテクスチャを生成すれば良いものが出力されるかもしれません

リメッシュ(消費クレジット0)

こちらの機能はFreeでは利用出来ませんが、消費クレジットはありません

リメッシュについてはAI君に解説してもらいました

「リメッシュ(Remesh)」とは、3Dモデルのメッシュ構造を自動的に再構築する機能やプロセスを指します。簡単に言うと、「モデルの形は大きく変えずに、内部のポリゴン(面)の配置を最適化する」作業です。

とのことです

目的は以下の通りです

  • 均一なメッシュにする
  • ポリゴン数の調整(増減)
  • 汚れたメッシュの修正

トポロジーも四角面にすることが出来ます
四角の方がフェイス数や頂点数が少なくなっていて編集がしやすい、三角は細かいので編集が難しい
そんな感じっぽいです

ちなみにトポロジーとは

簡単に言うとモデルのメッシュがどのように構成されているか、その形状がどのように定義されているかを示すものです。

らしいです

違いが解りづらいかもしれませんが、リメッシュ前後の画像です

服のテクスチャが崩れていたり、画像は正面なので解りづらいですが後ろ髪のテクスチャも崩れていました
四角は編集前提なのかな?

スタイライズ(消費クレジット0)

スタイライズはモデルのアートスタイルを変更出来る機能です
この機能を試す前にクレジットが切れてProにアップロードしてしまったのでFreeで利用出来るかどうかわかりません
ちょっと色々出力しすぎました

現時点では

  • 彫刻
  • PBR

の2つが選べます

PBRというのは「Physically Based Rendering(物理ベースレンダリング)」の略で
ざっくり物理的に正しい計算に基づいてリアルな質感を自動的に再現出来るようにした技術らしいです
元々は手作業で光や影の調整をしていたようですね

使い方は好きなアートスタイルを選択してスタイライズボタンをクリックすればOKです
時間は多分1分では終わらないです

何か妙に画像がデカいですがスタイライズしたモデルです

モデルを回転させると光の反射や影の動きが良く見えるので、静止画で見るより良い感じになっています

アニメート(消費クレジット0)

モデルのアニメーションとその為のリグを設定するリギングが出来る機能です

現在は人間タイプのヒューマノイドと四足歩行イヌ科が選択出来ます
四足歩行ネコ科が近日公開予定です

まずはキャラクタータイプを選びます

次に回転を設定して

最後にマーカーを配置して完了です

このマーカーの配置をしっかりしないとおかしな事になります
自分の場合は肘の位置がズレていたらしく怪物みたいな挙動になっていました

また手や足がしっかり離れていないと上手くリグが設定出来ないので
アニメーションを設定したい時はプロンプトに「Tポーズ」を追加するのをオススメします

こんな感じになります

ダウンロード(消費クレジット)

モデルの右下にダウンロードボタンがあるのでクリックすればダウンロード出来ます

ファイル形式は

  • fbx
  • obj
  • glb
  • usdz
  • stl
  • blend
  • 3mf

になっています

またアニメートを設定したモデルは

  • fbx
  • glb
  • usdz

です

対応しているアプリケーションを使ってください
無料で使える「Blender」でも開くことができます

叡智・紳士なモデル

ネイキッドは無理そうでしたが、ビキニな水着くらいまでなら何とか出力できました
顔や手足がちょっとな出来ではありましたが、それ以外の造形は以外と良いです
画像は載せませんが気になる人は試してみてください

CC BY 4.0

Freeで使う場合はライセンスが「CC BY 4.0」になっています

これはクリエイティブ・コモンズ・ライセンスの一つで
簡単に言うと、「自由に使えるけど、誰が作ったものか明記してね」というライセンスです

複製や再配布も出来て営利目的での利用も出来ます
改変もOKです

一応条件があって元の著作者のクレジット(氏名、作品タイトル、クリエイティブ・コモンズ【表示 4.0 国際】ライセンスへのURLまたはハイパーリンクなど)を適切に表示する必要があるそうです

まとめ

無料でも3Dモデルに必要なある程度の機能が利用出来る優れた生成AIだと思いました

権利関係もわかりやすく自由度も高いです

ただモデル・テクスチャ生成で20クレジットが必要でFreeの場合再試行も出来ません
月にもらえるクレジットが100なので、なかなか理想のモデルを出力するのは大変かもしれません
他の人が出力したモデルを見ることも出来るので、それらを参考にするのも良いと思います

まあProでも再試行は無限に出来るわけじゃありませんが・・・

今後もクオリティはどんどん上がっていくと思うので気になる人は試してみてください

今回は以上になります
長々とありがとうございました

-3D生成, AI